皆さんはシルクスクリーンの「メッシュ」に種類があるのをご存じですか?
初めて版を作る際に「どのメッシュがいいの?」「違いがわからない」なんて思った方もいらっしゃると思います。
今回は、そんな方の疑問にお答えして「メッシュ」の種類や違いをご紹介します。
シルクスクリーンのメッシュって?
シルクスクリーンとは、枠に紗(スクリーン)を張り印刷部分以外を隠し、ゴムベラ(スキージ)を使って印刷物にインクを転移する印刷方法で、メッシュはそのスクリーンのことや目の(粗さ・細かさ)ことを指します。
「シルク」の名の通り、昔は本物のシルク(絹)が使われていました。
(※シルクスクリーンの歴史や版の製作工程については過去のブログをご覧ください。)
メッシュは目が細かいほど数字が大きくなります。
1インチの中に何本の糸で織られているかを示した数値がメッシュ数となっています。
違いを比較してみた!
今回は綿100%の生地に90メッシュと270メッシュ、それぞれプリントしてみました!
90メッシュ(拡大)画像を見ていただくと解る様に、目が粗い分インクが沢山落ち、高発色になりました。
しかし、文字が270に比べて細くなっています。0.3mm程度の細い文字を表現するには向いていない様です。
メッシュの選び方
比べてみて、目の粗さがプリントに影響するのはわかりましたが・・・では、どの様にメッシュを選んでいるのか気になりますよね?
プリントする際は以下の事を考慮してメッシュを選んでいます。
■印刷したいデザインが線画が多いかベタが多いか。
■布の色や素材。
■インクの種類。
特に、ラメが入った金や銀のインクは細かいメッシュですと目詰まりをおこしてしまうため、目の粗い60~80メッシュがお勧めです。
逆に0.3mm程度の細かい線が入るデザインの際は、120以上をお勧めします。
さいごに
今回は「シルクスクリーンメッシュの比較」についてご紹介しました。
メッシュの選び方でプリントは変わりますが、実はそれ以外に「刷り方(力の入れ具合)」でも変わってきます!
(※それは後々のブログでご紹介したいと思います。(^^))
「良い物を作りたい!」と思った際にはぜひ、お気軽にご相談ください。
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