今更聞けない?【染料と顔料の違い】

今更聞けない?【染料と顔料の違い】

 オリジナルアイテムの作成方法によく使われる「顔料プリント」と「染料プリント」。
 初めてオリジナルアイテムを作ろうと思った際に、何がどう違うのか良く分からない事も多いと思います。
 そこで今回は顔料プリントと染料プリントの特徴や違いについて、分かりやすくご紹介していきます。

インクの違い

 顔料プリントと染料プリントの大きな違いはインクにあります。
 顔料インクは 少し硬めでにじみの少ないインクです。
 染料インクはサラサラして生地に浸透します。

インクの違い

 顔料と染料どちらのインクを使うかによって、アイテムに印刷されるデザインの印象や、肌触りなどが変わってきます。

顔料プリントの特徴

 少し硬めの「顔料インク」を用いたプリント方法。上の図にもある通り、プリントすると生地の表面にインクが乗る感じになります。
 プリント後には、乾燥機を使って生地にインクを定着させます。

<顔料プリントのメリット>

 ・耐水性や耐光性に優れており、長時間光が当たっても色褪せしにくい。
 ・デザインをくっきり、はっきりとプリントできる。
 ・染料に比べて価格が安い。
 ・染料プリントに比べて短納期で製作可能。

<顔料プリントの注意点>

 ・プリントの範囲がある。(端までプリントできない事が多い)
 ・インクの乗った部分は、若干肌触りや吸水性が落ちる。

染料プリントの特徴

 生地に直接染み込む「染料インク」を用いたプリント方法です。繊維そのものにインクが浸透します。
 プリント後にはインクを定着させるために高温で蒸し、余分な染料を洗い流す工程があります。

<染料プリントのメリット>

 ・風合いが良く、柔らかい仕上がり。
 ・発色がよく鮮やかで、色の再現性が高い。
 ・粒子が小さいためしっかり中まで着色し、色落ちしにくい。
 ・生地の端まで印刷できる事が多い。

<染料プリントの注意点>

 ・工程が多い分、顔料に比べて価格が高い。
 ・顔料プリントに比べて納期がかかる。
 ・インクが多少にじむため、細かいパキッとした表現は苦手。

さいごに

 今回は顔料プリント・染料プリントの特徴について簡単にご説明させていただきました。
 顔料には顔料の良さ、染料には染料の良さがあるので単純にこちらがお勧めですよ、とは言えません。
 どのようなアイテムを作りたいかによって、お勧めのプリント方法は変わってきます。

 ご要望を伺い、プリント方法をご提案させていただきますので何かを作りたい!と思った際は一度、お気軽にご相談ください。

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