前回は簡単にシルクスクリーンで使用する道具とお手入れ方法についてご説明しました。
(前回のページはこちらから)
「でも、版お手入れの前にどうやって版を作っているのだろう?」と疑問に思った方はいませんか??
今回は「版の制作工程」についてご説明します。
シルクスクリーンのおさらい
版の作り方の前に、シルクスクリーンプリントはどんな手順だったのかおさらいしてみましょう。
1.枠に紗(スクリーン)をピンと張る
2.プリントをしたいデザインの型を作る(版づくり)
3.印刷物(Tシャツやバッグなど)の上に版を置く
4.版の上にインクをのせてスキージといわれるヘラでのばす
版の制作手順
では、続いて版の制作手順を簡単にご説明します。
1.透明なフィルムに黒いインクで印刷する
2.乳剤をスクリーンに塗布する
3.上記1の透明なフィルムを版に貼り紫外線で焼きつける
4.硬化しなかった乳剤を水で洗い流す
5.乾燥させて完成
※スクリーンに塗った乳剤は、紫外線を当てることによって硬化します。黒は紫外線を通さないので透明なOHPフィルムにデザインを黒でプリントすると、デザイン部分は紫外線が当たらず 乳剤が固まらない(それ以外は紫外線が当たって、乳剤が固まる)のでデザインや文字ができるのです。
デザインや使用するインクによって・・・
使用するインクによって乳剤の種類も変わりますし、プリントのデザインや大きさによってメッシュの粗さも変わります。
そして、水洗いの際には水の勢いで版がダメになってしまわない様に細心の注意を払います。
大きいサイズのデザインのものを洗う場合と、細かいデザインのものを洗う場合とでは全然加減が違います。
デザインを見て水加減を素早く判断し、丁寧に版を作っていきます!
さいごに
今回は当社がシルクスクリーンプリントでの版づくりをご紹介しました。
より「良い物」をお届けするために、デザインやお客様のご要望に寄り添った上で版づくりをします。
何かを「作りたい」と思った際はお気軽にご相談くださいね。
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