Tシャツやバッグって様々な生地で作られていますよね。
手芸屋さんへ行くと沢山の種類の生地があり、ついつい見入ってしまいます。
たまに、お客様から「ワッフル生地にプリントしたいのですが、、、」というご相談もあったりしますので、今回は凹凸のある生地にシルクスクリーンプリントをしてみた所をご紹介します!
凹凸のある生地
凹凸のある生地は沢山あります。
表面に波状のシワがあるリップルやサッカー生地、さざ波のような細かいシボがある梨地(なしじ)、畝(うね)が特徴のワッフルやコーデュロイ、立体的な柄が浮き出るジャガードやドビー織りなどがあります。
これらの生地は、肌への密着を防ぎ、通気性や清涼感を高める効果があります。
(赤ちゃんの服などでよくワッフル生地を見かけるのはそういう理由があったからなのですね(^^))
〈代表的な凹凸のある生地〉
・リップル
さざ波のようなシワ(シボ)がある生地。
リップル加工と呼ばれる、生地を部分的に強く縮ませることで作られます。
薄くて軽く、通気性・吸湿性に優れているため、夏の浴衣やパジャマなどに適しています。
・サッカー
収縮率の異なるタテ糸を組み合わせて平織りにし、仕上げに縮ませることで凹凸を出します。
日本では「しじら織り」とも呼ばれ、特徴的な縞状のシボができます。
綿素材が多く、夏用ウェアやパジャマによく使用されます。
・ワッフル生地
表面がハニカム状のマス目のような凹凸になっているのが特徴です。
肌に触れる面積が少なく、通気性が良いです。
・コーデュロイ
生地表面に畝(うね)のような凹凸があるのが特徴です。
ベルベットのような光沢があり、保温性が高いため、秋冬物のジャケットやスカート、パンツなどに適しています。
・ジュート
シナノキ科の黄麻(こうま)という植物の繊維から作られる天然素材です。
丈夫で通気性、吸湿性、保温性に優れており、環境負荷の少ないエコ素材として、麻袋、カーペット、バッグ、雑貨など幅広い製品に利用されています。
シルクスクリーンプリントしてみた
今回はTシャツでよく使用される「ワッフル生地」と最近よくバッグの素材として見かける「ジュート」にシルクスクリーンプリントしてみました。
「してみた」、、、というのも、シルクスクリーンはメッシュ状の版(スクリーン)にインクを乗せ、スキージーという道
具でインクを押し出して素材に印刷するもので、凹凸のある生地へのプリントはインクが生地の凹部ににじむ・かすれるなどの問題が発生しやすいのです。
どの様になるか実際見ていただきましょう(^^)

凹凸がある生地へのプリント注意点
動画や写真で見ていただいた通り、ワッフル生地はわりと綺麗にプリントされています。(靴の部分の細かい所も出ていました。)
ジュートは生地の目にインクが落ちてしまい、所々ぬけがあります。

・(今回ワッフル生地はわりと綺麗にでましたが)枚数の多い注文だった場合、細かいデザインだと潰れてしまう可能性がある。
・フチがガタガタになる、欠ける場合がある。
・凹凸によってズレてしまう可能性があるので1色プリントがおすすめ
さいごに
今回は凹凸のある生地にシルクスクリーンプリントをしてみた所をご紹介しました。
ワッフル生地はわりと綺麗にプリントできた印象でしたがジュートは欠けがチラホラ見られました。
人によっては「味があってそれが良い」という事もあるでしょうし、まずはご相談いただいて理解・納得していただいた上でご注文いただけましたら幸いです。
当社は、皆様の「作りたい」を応援します!お気軽にご相談くださいね。
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